ニンニクは、言わずと知れた健康食品の王様です。
その歴史は古く、紀元前の時代から古代エジプトなどでニンニクは健康食品として用いられてきました。
ピラミッドを建設する労働者に、スタミナの元としてニンニクが配給されたようです。
滋養強壮に効果が高く、さらにニンニクの絞り汁は傷を治す万能薬としても。
そんなニンニクですが、実は「妊活」においても有効な食材なのです。
その役割は精力向上だけではないのです。
我が家では、私がニンニクを使うレシピばかりを一時期繰り返していたため、妻からは「臭い」と繰り返しクレームを受けましたが、それでも好きなものはスキなんです。
しかも、それが妊活にも役立つ栄養素となれば、なんとか説得して妻にも許容してもらいました。
今でも週1はニンニクをガッツリ使うメニューにしています。
そんなニンニクの、妊活への効果についてご紹介します。
【このページの目次】
ニンニクが卵子・精子の老化を防ぐ 妊活食材
ニンニクには、ビタミンCとセレンという強力な抗酸化物質が含まれています。
抗酸化物質とは、活性酸素が細胞を老化させるのを防いでくれる物質のこと。
活性酸素は、ミトコンドリアが酸素をエネルギーとして消費する際に発生しますが、人体の細胞の中でもトップクラスにミトコンドリアが多いのが女性の卵子と、男性の精子です。
これらの細胞は、新しい命の源となるために大量のエネルギーを必要とし、その分活性酸素が発生する量も多くなります。
ミトコンドリアが生み出す活性酸素はミトコンドリア自身も酸化させてしまいます。
このため、ニンニクが持つ抗酸化作用で活性酸素による害を防げば、ミトコンドリアの健康を保って増やすことに繋がります。
結果的に、これが卵子や精子の老化を防いでくれるというわけです。
ニンニクは血液をサラサラにし血圧を下げる
ニンニクは、血液中の悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにする成分が豊富なことでも知られています。
また、血液中の余分な塩分や水分を排出する作用のあるカリウムを多く含むため血圧を下げる効果もあります。
妊活中に血圧を下げることが有効な理由は、妊娠中の高血圧症候群の予防につながるからです。
妊娠高血圧症候群になると、母体だけでなく胎児にも影響があります。
ニンニクの血液サラサラ作用で、妊娠する前から高血圧の予防を始めておきましょう。
実はニンニクは葉酸を多く含む
妊活と言えば葉酸というくらい、妊娠のために重要な栄養素として葉酸の認知度は高まっています。
厚生労働省も、妊娠を希望する段階・妊娠中・授乳中まで1日400μgの葉酸を摂取するように推奨しています。
妊娠中の葉酸摂取によって、神経管閉鎖障害のリスクが軽減され、胎児の健全な成長には欠かせません。
ニンニクは、100g中に90μgもの葉酸を含んでおり、妊活中にはぜひ食べたい食品なのです。
葉酸は受精卵の着床をサポートし、妊娠しやすい環境をもたらします。
また、葉酸は造血にも関わる栄養素であり血行を促す効果もあるため、子宮や卵巣の機能改善にも役立ちます。
ニンニクはビタミンB1と相乗効果で妊活にも役立つ
ニンニクの独特の臭いのもとは「アリシン」という物質です。
アリシンはもともと「アイリン」という物質で、アイリンが空気に触れて酸化することでアリシンに変化します。
このようにアリシンは不安定で変化しやすい物質で、様々な物質と反応して変化します。
例えば、アリシンはビタミンB1と反応してアリチアミンという物質になります。
アリチアミンは「持続性ビタミンB1」とも呼ばれ、ビタミンB1の効果が長く続くようになるのです。
ビタミンB1は、元々糖の代謝に欠かせない栄養素。
血液中の糖質が細胞に取り込まれて、エネルギーとして燃焼するのを促します。
そして、このビタミンB1を豊富に含んでいる食材としては、豚肉などがあります。
つまり、ニンニクと豚肉を合わせた料理は、糖質代謝を超活性し、しかも豚肉にはタンパク質も豊富ですから、妊活のための身体作りに役立ちます。
精子も卵子も、元々はタンパク質で出来ており、さらに糖質代謝や脂質代謝を促進することで、ミトコンドリアが活性化することもわかっているのです。
まとめ ニンニクと豚肉で妊活スタミナメニュー
・ニンニクは葉酸も多く含む
・ニンニクはビタミンB1の効果を高める
・ニンニクと豚肉は妊活メニューとして相性最高
豚肉をニンニクで炒めた料理は、よく「スタミナ丼」とか「スタミナ定食」なんて言われますが、非常に理にかなっている訳ですね。
うちの場合も、豚肉をニンニクと生姜で味付けした「豚しょうが焼き」がルーティーンメニューの一つになっています。
夏場なんかは、夏バテ防止に良いんですよね。
汗をかきながら食べるのがたまりません。
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