ビタミンDを補給したら妊娠できた知人女性の話

こんにちは。村上です。

以前の記事で、妊活にはビタミンDが重要。
日本人女性は美白ブームでビタミンDが不足しがちという事を紹介しました。
美白ブームによるビタミンD不足が不妊の原因になりうる?

最近、妊活の成果が出ずに悩んでいた知人の女性が、数ヶ月前に「ビタミンD欠乏症」であることがわかり、私のすすめたサプリでビタミンD補充療法を開始しました。

その方が、見事妊娠して現在3ヶ月ということを聞いて、こちらも嬉しく思い、サプリメントアドバイザーとしていい仕事したなと自負しております。

日本人女性のビタミンD不足は実はかなり深刻で、新潟大学の中村和利教授の研究によると、29歳以下から50歳以上の日本女性でビタミンD3の血中濃度において、充足レベルの女性はほとんどいないという結果だったのだそうです。

改めて、妊活におけるビタミンDの役割について解説します。

ビタミンDはホルモンと同じ役割で妊活に働く

ビタミンDは、日光を浴びることで皮膚で合成されることが知られていますよね。

しかし、それって「ビタミン」の定義から外れているのでは?と思う方もいるでしょう。

ビタミンの定義とは

・ごく微量で身体の機能に重大な働きをする有機化合物
・生体内で合成できない

だったはず。

つまり、ビタミンDは「ビタミン」という名前ですが、日光を浴びることで生体内で合成できる「ステロイドホルモン」なのです。

ビタミンDはステロイドホルモンですので、その作用のメカニズムは、卵巣ホルモン、精巣ホルモン、副腎皮質ホルモンなどと同じように働きます。

つまり、ビタミンDが不足していると、卵巣ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の働きも弱るということ。

ビタミンD欠乏症によって不妊になる可能性は、十分にあるのです。

イタリア・ミラノにあるOspedale Maggiore病院とミラノ大学の研究チームは、ビタミンD欠乏症を示した女性では、十分なレベルのビタミンDを有する女性と比較して、体外受精(IVF)での生児獲得率が半減すると報告しています。

妊活のためのビタミンD補給はサプリメントで

ビタミンDは皮膚で合成されるホルモンの一種ですから、ビタミンD欠乏症を防ぐには、まず日光に当たったほうがいいのか?

実は、最近の研究ではちょっと変わってきているようです。

というのも、ビタミンD合成能力も加齢によって衰えることがわかっているから。

人間の身体のあらゆる機能は、20歳頃をピークに衰え始めます。

年齢が高くなるほどに日光を浴びてもビタミンDを合成する機能が衰えるので、大してメリットを得られず紫外線によるデメリットの方ばかり増えていくということに。

このため、日光にあたるのは必要最低限にして、ビタミンD補給は食品やサプリメントを活用すべきという方向にシフトしているようです。

ビタミンD配合の妊活サプリ

うちの場合も、妻が飲んでいた妊活サプリは「メルミー葉酸サプリ」で、こちらはビタミンDもしっかり配合しています。

ビタミンDの1日の摂取推奨量は13.5μgで、メルミーには4.5μg
普通の食事でも10μgくらいは摂れるので、これで推奨量は満たせます。

ただし、摂取推奨量というのは「健康を維持できる量」であって、健康を増進することを考えたら、もっと摂ってもいいでしょう。

ビタミンDの摂取上限量は1日100μgと非常に多いため、よほど非常識な飲み方をしない限り過剰症や副作用の心配はありません。

もしビタミンD欠乏症と診断されるようであれば、別途ビタミンD単体のサプリも利用して、補給したほうが良いかも知れませんね。

サプリを飲み始めてもすぐに効果が出るわけではなく、体質は2ヶ月位かけて徐々に変わっていきますから、辛抱強く継続していきましょう。

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