妊活中の男性にコーヒーはダメなのか?論文を当たってみた

こんにちは。村上です。

妊活中の男性はコーヒーを飲んではいけない。精子に悪影響がある

こういう説をネットで見かけて、ドキッとしました。

実は私、大のコーヒー好きで、自宅にコーヒーミルを置いて豆から毎日挽いて飲んでいる程なんですが、妊活のためにコーヒーを辞めなくてはならないとしたら辛いなあと思っていました。

ただ、どうもコーヒーがだめな理由がよくわからなかったので、調べられる範囲でエビデンスを当たってみました。

結論から先に言ってしまうと
「過剰摂取しなければ問題なし」

という事らしいです。

コーヒーは精子に悪影響を与えるのか?科学的根拠は?

コーヒーと男性の妊活の関係について、かなり広範な実験結果をまとめた論文が見つかりました。

Coffee and caffeine intake and male infertility: a systematic review.
「コーヒーとカフェイン摂取が男性不妊に与える影響」

コーヒーと男性不妊の関係について調べた28の論文をまとめ、被験者総数19967名の男性についてのデータとなります。

これだけのサンプル数があれば、十分なエビデンスと言えそうです。

論文の細かい内容については英語ですがGoogle翻訳で読んで頂ければと思います。

この論文から読み取れるのは、以下の点です。

①カフェイン摂取と精液状態の関係
⇒有意差なし

②カフェイン摂取と精子のDNA損傷の関係
⇒有意差なしの報告と、若干の差あり(カフェインの悪影響)の報告が混在している。

③カフェイン摂取と妊娠率の関係
⇒1日3-7杯飲む人は、3杯以下の人に比べて80%、8杯以上飲む人は60%まで下がる

妊活中もコーヒーは適量なら問題ない?

上記の研究データから読み取れる結論としては

妊活中もコーヒーは適量(1日3杯以下)なら問題なし

という事では無いでしょうか。
さすがに4杯以上飲むと悪影響が大きくなってくるようですが、1日コーヒー4杯以上というのは妊活以前に体調に問題が起きてきそうです。

カフェイン中毒も最近は話題になっていますので、現時点で4杯以上飲んでいる人は控えめにしたほうが良いでしょう。

妊活には糖質や炭酸のほうが悪影響?

上記の論文は、コーヒーと精子の関係だけでなく、コーラとの比較も行っています。

そして、コーヒーよりもコーラの方が精子の状態を悪化させるという結果が示されています。

コーラのカフェインはコーヒーよりも少ないので、この場合はカフェインではなくコーラの糖分や炭酸などの影響ではないかと思います。

糖質や炭酸は飲みすぎれば肥満や高血圧、高脂血症の原因になることは言うまでもありません。
こういった生活習慣病的な症状の方が、妊活には遥かに悪影響になります。

男性の妊活に悪影響のないコーヒーの飲み方

今回のまとめとして、私なりに考えた「妊活に悪影響のないコーヒーの飲み方」をまとめてみます。

・コーヒーは1日3杯まで
・飲むときは無糖
・ミルクはOKだがコーヒーフレッシュは控える
・カフェイン配合のエナジードリンクは控えたほうが無難

別の実験の話になりますが、精子にカフェインを与えると運動率が上がるというデータもあるそうです。

カフェインには覚醒作用があり、体脂肪を分解してエネルギーに変える作用がありますから、そういった点がプラスに作用しているのかも知れません。

適量であれば、コーヒーはエナジーブースターとして妊活にも有効。
過剰摂取すると悪影響が大きくなってくると理解しておけば良いのでは無いでしょうか。

なお、今回は男性のみに限った話になってしまいましたが、女性の方がコーヒーによる悪影響は強くうけるようです。

特に妊活中の場合、妊娠初期のカフェインは流産のリスクを高めると言われています。
妊活中はいつ妊娠するかわからない状態ですから、カフェインは控えたほうが良いでしょう。

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